親愛なる私へ ~未来の私より
人生の折り返し点になると、女性は更年期という心身の変化を体験します。
「あれ、なんだか今までと違うな」と感じる自分。
これからどうなっていくんだろう、という漠然とした不安。
そして、もう二度と戻ってこない過ぎ去った日々への、ほんの少しの寂しさ。
そんな感情が、心の奥底で微かにざわめき始めるのかもしれません。
しかし、時が経ち、さらに年を重ねていくと、今、少しばかり大変だと感じている更年期でさえも、「あの頃はまだ若かった」「色々な可能性があったんだな」と感じる日が、やってきます。
オーストラリアの緩和ケアナースが、著書の中で紹介している、多くの末期患者さんと接する中で聞いた「死ぬ前に後悔することトップ3」を紹介します。
第1位「もっと自分に正直に生きればよかった」
第2位「あんなに一生懸命働くべきではなかった」
第3位「もっと自分の気持ちを表現する勇気を持てばよかった」
私たちは、いつの間にか誰かの期待や社会のレールに乗り、心の奥底が望む生き方から目を背けてしまうことがあります。
なぜなら、「こうあるべき」という固定観念や周りの目を気にするあまり、自分の内なる声に耳を傾けなかった後悔を感じる人が多いからです。
また、家庭や仕事に追われ、気づけば大切な人との時間や自分の時間を犠牲にしてきたと感じることもあるでしょう。もちろん、仕事や子育ての達成感は大きいですが、人生の終わりには、もっと大切な人とゆっくり過ごしたかったという思いが募るかもしれません。
さらに、感情を抑え、波風を避けてきた人は、言いたいことを我慢し続けた結果、誤解や心の距離を生んでしまうこともあります。自分の気持ちを正直に伝えることは、自分を大切にすることであり、そうできなかったことへの後悔と言えるでしょう。

上記の3つ以外にも、こんな後悔の言葉を聞いたこはないでしょうか。
- 他人がどう思うか気にしなければよかった
- もっと友人と連絡を取り合っていればよかった
- 家族と過ごす時間をもっと大切にすればよかった
- 怖がらず、もっとたくさんの経験をすればよかった
- もっと旅をすればよかった
- あきらめずにチャレンジすればよかった
- もっと自分の幸せを優先すればよかった
もし、今の時点で、この中に共感できる言葉があるとしたら、今からでも遅くはありません。
後悔の少ない人生を送るために、健康で、まだ気力も体力もあるうちに、自分の心の声に耳を澄ませて、今からでもできそうなこと、自分にとって心地よいことに、1つずつチャレンジしてみませんか。
小さな一歩でも、きっと何かを変えるきっかけになるはずです。